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書く祈り(4)【心の奥底とつながりつつ制約なしに】

  • 今心がちょっともやもやしている
    (机に向かって文字に表しながら自分の心を抱きかかえていよう)
  • 大きな感動があった、余韻を味わい続けていたい
    (文字に表すことで味わいを続けていたい)
  • 今は一人になっていたい
    (心を抱えながら、湧いてくる思いを文字に表してみよう)

そんなふうな、自然な心の傾きと合わせて書くことに入って行きます。

丁寧に、静かに、そして自分の心を慈しんで、心を深くして行きます。
すると、神様の方へも心が向かうようになります。

”感謝したい心”でも”お願いの思い”でも”確認し合いたい思い”でも神様向きに表わして行きます。

「神様、毎日ありがとうございます」
「神様、今私は、必要なものがあります」
などと。

神様と共に過ごしながら、友達のことや、家族のことが思い出されても、それを文字に表して行きます。
「今、Aさんとうまく行きません。助けてください」
心配ごとも神様に申し上げてみます。
「我が家の1人の健康が心配です。どうすればよいでしょう?」
神様向きであったのが、いつの間にか自分だけの心になっている
それでも気にしません。続けているうちに、また神様向きになる。
そういう動きでよいのです。

制約なしに書いて行きますが、ただ一つだけ心の方向づけを失いません。
心の奥底の方とつながっていようとする方向づけです。
静かに、注意深く、深まろうとし続けます。

神様との語らいが文字に現れるのはとても良いことです。
それとともに、書いて行く流れから退き一時手を休めて心の中だけにもどり、心の中で神様と語る時がはさまれるのも素晴らしいことです。
そのように心の中での祈りに時間をあてることもします。

このように制約無しに、自由に書くことで祈りを生んで行きます。
書く姿勢も自由。
書くための道具も、ノートもよし、便箋風の紙もよし、パソコンもよしです。
書いて行く長さ(時間)も自由です。
ただ、書き終わった時点で、日付だけは添えて置きましょう。
また、保存の仕方にも一工夫しておくのが良いでしょう。
後に、ある時読み返すことがあれば、日付は、大いに役立ちます。

そして、その書き時間において、祈りが熟するならば、それはいっそう良いこととなります。
熟するのは、マントラのように短い数節、
「なるべく自己を離れ、他者に向かってゆこう」
「自分に誠実でいよう」
「神様、私がいつも安らいでいられるようにしてください」
などに形作られもします。
あるいは、まとまった考えの形作られるのをめざしながら、
「私には厄介な局面で逃げる傾向がある。これが私の成長をいつも邪魔する。神様のお助けが必要だ。神様どうぞ、私が厄介な場面で逃げてしまわないようお助けください」
などと、書いて行くのも素晴らしいです。

こうして、書く作業とともに、祈りが献げられます。