祈りをするために、媒介にできる手段(手助けになる手段))が幾つか有るわけですが、その中に筆記具を用い、手で書くことを媒介にする仕方も存在します。
ここでは、「インテンシブ・ジャーナル」という方法を紹介します。
これは、イラ・プロゴフ(注1)という人が、開発したプログラムでコースの終了までに、まる4日を要します。
完全な沈黙に入ります。
自分の辿った人生を、ありのまま見ます。
見る角度(テーマ)としては、
などという角度(テーマ)が用意されます。
参加者は、ファシリテーターのガイドに沿って、筆記することに打ち込みます。
上記の角度(テーマ)ごとに、40分からその倍くらいまでの適宜の時間が充てられます。
そして、上記のどの角度(テーマ)についても、もう一段細部に分け入っての作業手順が示されます。
たとえば、「私と人との対話」ですと、(5分間ほどの心を深め静める準備の後)
と、いうような段取りが示されます。
その間、作為的な意思をできるだけ排除し、極力おのずからの心の動きに沿って書き綴るようにします。
沈黙のうちに、瞑想・黙想しながら、上述のような角度で、自分の人生を観察しノートに記入するわけです。
そこに判断や決心を加えず、ただ観察し、受け入れます。
そうしますと、心の中の意識と無意識の連絡が取れて、事実がより鮮明に現れのです。
こうして自分の生涯を観察し、自己を見つめ自己と対話することによって、自分の人生で神様から頂いた宝を見いだすことができます。
また、これからの自分の人生が、どこに向かっているかも知ることによって神様から力を頂きますし、自分が何者であるかも教えられるのです。
アメリカの心理学者。
ユング派の人で、深層心理学を専攻。
ユングの理念を、通常の生活者の人生に適応することに大きな関心があった。