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耳に届く自然の音とともに祈る

豊かな自然の中に自分を置きましょう。
せせらぎが流れるほとりであれば、そのせせらぎの響きに聴き入りましょう。
水の流れが奏でる無心の響き。
かわいらしく、やさしげに、語り続けるかのように。
そしてそれは、止むときなく続きます。
神様からのやさしい贈り物です。

丘や野原で、風の歌を聴くこともできます。
こちらは、規則なく気ままに、歌ったり止んだり。
草の葉や木々の葉と戯れては、葉ずれの音を届けます。
中空を通り抜けて、神秘的な空気だけの音になることもあります。
囚われのない自由な歌い方に、心が広がります。
神様の自由闊達さを感じることができます。

谷あいや、山の麓などで大風に出会うこともあります。
怒涛のように、うなりのように、巨大なエネルギーが繰り返し通り抜けます。
神様の全能を思わせられます。

海辺で、響くのは波の音。
日によって、激しいものであったり、穏やかなものであったり、種々に様変わりします。
いずれの場合も、息の長さと無限の繰り返しは、波の音の特徴。
神様の尽きないいのちを思います。

小鳥の鳴き声は、限りない種類。鶯も、ほととぎすも、とびも、すずめも、ムクドリも。
神様の愛情・情愛の細やかさを思います。

真夜中の沈黙や、夜明け前の静けさも、また、心を深みへと導いてくれます。

自然の只中に身を置いて、音が導いてくれる独特な世界を味わいましょう。
その世界が、しばしば創造の源の御方、今も宇宙を治められる御方へと私たちの心を導いてくれます。
それに導かれながら心を神様に向ければ、心は引き上げられて賛美したい思い、感謝したい思い、奉仕したい思い、至らなさを謝罪する思いなどの祈りが湧きます。