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歩く瞑想(1)【歩行瞑想】

「歩行」は、暮らしの中の至るところで行われます。
この歩行と冥想とを一つにすることを目指します。

あらかじめ、この冥想がたどり着く地点の様相をおおよそとらえておきます。
雑念が消えて直立の姿勢で足が運ばれ、ゆっくり前進しています。
腰のところだけに引き締める力を加えていますが、あとはまったくリラックスしています。
足の律動的な(一定リズムの)動きは、心に素晴らしい作用を及ぼし、ひざまずいたり座したりして沈潜しているときと、まったく遜色ない沈潜が達成されます。

それでは、以上のようなところに到達することを遠い目標に据え、希望を持って取り組みましょう。


直立の良い姿勢で、しかもリラックスしつつ歩くことが出来るための基本作りが必要です。

直立して、腰のところの筋肉をキュッと絞り、お尻が引き上げられる感じにします。

頭での考え事や緊張を抜きます。両肩の力も抜きます。
前進は、おへそが先頭に出る感じにします。
(頭の中で、活動方針を吟味することや、肩で、事態に抜け目なく対処しようと身構えることを、いったん打ち切って、意識がおへそのあたりに降りるようにします)

自分の中心がおへその所にある感じが出来上がるために、最初は両腕もだらんと2本の棒のように垂らしましょう。
腰のあたりにしっかり力が入っているわけですが、他方別のすべてのところは、くつろぎのうちにまったく力を抜きます。

頭はまっすぐに立て、顔を正面に向け、眼は半眼にします。
(この際、首まわりや顔もくつろぎのうちにゆったりします)

上半身が以上のように構えられたら今度は、両脚の動かし方です。

脚は少々上げるようにします。
ですから脚の運ばせ方は、小さな自転車こぎのような感じになります。
前に踏み出す歩幅は、やや小さく、スムースに自転車こぎの回転のようにして滑らかな脚の運ばせ方を体得しましょう。

以上の歩行をする際に、頭の中を空にします。
ただ、おへそあたりの感覚と両脚の滑らかな動きの感覚だけを感じ取って、雑念をきっぱりと拒みます。

このように歩くことを4、5分でも続ければ、もう、心が安らかに静かになり始めます。歩行冥想の入り口をくぐったのです。
(「歩行冥想」については、三段階で表現し終えるようにします。歩く瞑想(2)【歩行瞑想】で次の段階を示します)