1. ホーム
  2. 祈りについて
  3. イマジネーション

聖イグナチオに導かれて聖書の場面を観想する(2)【ご降誕】

準備の祈り

自分のあらゆる意向と行動と働きが、ひたすら主である神への奉仕と賛美だけに向けられるよう、主の助けを願う。

  • 第一の準備
    内容をまとめること。
    ここでは、懐妊9ヶ月の聖母が、ヨセフと一人のはしためと共にナザレを出発し(聖母が牝ろばに乗っておられるのを信心深く黙想してもよいが)、ローマ皇帝がその地方すべてに課した貢物を納めるために、牡牛を連れてベトレヘムに赴かれた。

  • 第二の準備 見えるように場所を設定すること。
    ここでは、ナザレからベトレヘムへの道を想像の目で見、道の長さと広さ、また平坦であるか、谷や丘を越えて行くかを観察する。
    同様にして、誕生の場所(または洞窟)に目を向け、それがどのくらい大きいか小さいか、どんなに低いか、どのように整っているかを観察する。

  • 第三の準備
    望んでいるものを願うこと。
    ここでは、いっそう主を愛し主に従えるよう、私のために、人となられた主を深く知ることを願う。

観想

  • 要点第一
    観想における人物を見ること。
    すなわち、聖母マリア、ヨセフ、はしため、また、誕生直後のみどりごイエスを見る。
    さながらそこに居るかのように、出来るかぎりの畏敬と敬意を尽くし、自分を貧しい者、とるに足りない小さき下僕とみなし、この方々を見、観想し、入用な物の世話をする。
    次いで何らかの益を収めるため、自分に目を向ける。

  • 要点第二
    彼らが話していることに気をつけ、注意し、観想すること。
    そして、自分に目を向け、何らかの益を収める。
  • 要点第三
    彼らが行っていること(歩いたり働いたりしていること等)を見、考察すること。
    こうして、主がこの上なく貧しい状態の中で生まれ、飢え渇き、暑さや寒さ、辱めやさげすみの数々の労苦をしのばれたあげく、十字架上で死ぬこととなる。
    そして、このすべては、私のためである。
    次いで自分に目を向け、何らかの霊的利益を収める。

対話

第一と第二の観想のように、対話と主の祈りで終わる。