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聖イグナチオに導かれて聖書の場面を観想する(4)【ご復活】

【霊操】の218番から225番に記されるところを、従来通り、ミゲル・バラ訳の原文の通りに引用します。


準備の祈り

いつもどおりにする。

  • 第一の準備
    内容をまとめること。
    ここでは、キリストが十字架上で息を引き取り、神性は、霊魂から離れたままの肉体と常に結ばれ、同じく神性と一致した霊魂が古聖所に下ったこと、そして、そこから義人の霊魂を解放し、墓に帰った後、主はよみがえり、肉体と霊魂を具えて聖母に出現されたこと。

  • 第二の準備 見えるように場所を設定すること。
    ここでは、聖なる墓のありさまを見、聖母がおられる場所か家の各部を一つ一つ眺め、同じように聖母の部屋、祈祷室などに目を留める。
  • 第三の準備
    望んでいるものを願うこと。
    ご受難において当然願わなければならないもので、苦しむキリストと共に苦しみ、砕かれたキリストと共に砕かれ、涙し、私のためにキリストが忍ばれたおびただしい苦難のために、内的な苦痛を願う。

観想

  • 要点第一
    人物を見ること。
    そして、自分に目を向け、そこから何らかの益を収めるように努める。

  • 要点第二
    彼らが話している言葉を聴くこと。
    前と同じくそこから益を収める。

  • 要点第三
    彼らが何をしているかを見ること。
    そして何らかの益を収める。

  • 要点第四
    受難では隠れているかに見えた神性が今、復活においてその真正で尊い効果を通しくすしくも見え、現れることを考察する。

  • 要点第五
    友人同士が普段はどのように慰め合うかに比べて、わが主キリストがもたらす務め、すなわち、人を慰める務めを考察する。

対話

霊操の内容に応じて、一つまたは幾つかの対話で終わり、それから主の祈り、一回。

※:この後に、内的な五官を当てて観想することもプログラムに組まれています。
それは、この場面の観想が繰り返された後に、ご託身とご降誕の部に記したのと同様に行うわけです。