ここにご紹介する祈り方は、前項目(聖イグナチオに導かれて聖書の場面を観想する(1A)【ご託身(1)】)を受け継ぐものです。
聖イグナチオは、同じ日のうちに五回の観想(各回ほぼ1時間)をする構成を組んでいます。
この五回のうちの始まりの観想の仕方は、前に掲げたとおりです。
この日の五番目の観想を次のように行うように聖イグナチオは導きます。
(聖イグナチオの原文を重視して掲載します。)
第一と第二の観想に五官を当てることである。
準備の祈りと三つの準備の後、第一と第二の観想に次の方法で想像の五官を順次当てていくのは有益であろう。
第一と第二の観想のように、対話と主の祈りで終わる。
以上のように、内的なさらには霊的な、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚で、神性の尊さや聖母の尊さを感じ取る方向に向うよう、聖イグナチオは導いています。