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聖霊のおはたらきを心と体の中心で受ける

あなたは、人々の暮らす俗界を抜け出し、高い山に来ています。
もう、木々の森も絶えて土や岩肌の黄色い稜線が青空を背にくっきりと浮かび出て見えます。

雲一つない青空に、午前中の太陽が輝いてけざやかな光線が注いでいます。
この光が、白い岩も、黄色い土も、遠くの下方の緑も、すべて美しく浮かび上がらせています。

さらに高くへと導く稜線をあなたは青空に吸い込まれるともいうべき方向へゆっくりゆっくり登ってゆきます。
足元の方で、小鳥がわずかに鳴いて飛んで通るのも聞こえます。

高原のさわやかな風が、通っています。
どこからともなく吹き来たり、そして静かに通り過ぎて行きます。
身も心も洗われます。

ふもとを出発してもう長い時間歩みを続けたあなたは、ちょうど目の前に現れた大きな岩に腰を下ろします。
しばらく休憩です。

ほとんど360度に近く、景色が見渡せます。
遠い右手の稜線や、また左遠方の稜線、そして前方は低くはるか遠くまで開けた裾野と空。
薄くもやがかかる向こうは平野と海のようです。
高い位置の広い広い空間……澄み切った空気。
まさに命の洗濯です。

静かに通って来る高山の風に身をさらします。

冥想が好きなあなたは、目を閉じてこの静かな風の感覚に浸ります。

頬が涼しく、そしてさわやかです。
首まわりも、両手首とそこから先も快感を覚えます。
大自然がもたらす快感に、感覚も心も浸ります。
忘我に導かれそうな、至福の時間が流れます。

こうするうちにあなたは、風が聖霊であるかと感じられて来ます。
聖霊が、やむことなく静かにあなたを訪れてくれています。

聖霊のたまものを精一杯受けられることを願います。

身も心も浄化していただこう~迷う心を正していただこう~怠けがちな心に活気を溢れさせていただこう~卑劣さの多い心に勇敢さをお願いしよう~明るく未来をきぼうする力をお願いしよう・・・・・聖霊に渇望を申し上げます。

そう、この聖霊に私の心と体の芯まで吹き入っていただき私を作り変えていただこう。

  • 「聖霊どうぞ、私の芯まで吹き入ってください」
  • 「どうぞ、私の芯の芯まで吹き入ってください」
  • 「聖霊どうぞ、私の奥の奥まで吹き入って、あなたの賜物をお注ぎください」
  • 「どうぞ、どうぞ、私の芯の芯まで、吹き入ってください
     あなたに似たような私に作り変え、そして私の中の嫌なもの運び去ってください」
  • 「どうぞ、私の芯の芯まで吹き入ってあなたの賜物を注ぎ、そして私の中のかすや、汚れや、固いものや、ひねくれや、冷たいものを運び去ってください」

あなたは、こういう願いをいつまでも、いつまでも繰り返します。

・・・・・・まだ目を閉じたまま、想像の力でこの部屋に戻ってください。出入口がどこに・・・・・・

典礼聖歌 5「あなたの息を」歌って結びます。