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自分の歴史の中にイエスが来られる(2)

想像力を使いつつ、過去の不幸な体験を材料として、賛美の祈りをしましょう。
私たちはどんなことが起こっても、神様を賛美できると幸せです。
けれども、物事が思い通り行かないとき、神様を賛美するのは難しいことです。
あるいは無理かもしれません。
でも、神様はすべてを御存じで、しかもすべてを支配しておられます。
この信仰があれば、困難なときでも神様を賛美できます。
神様は善と悪を支配しておられます。
したがって苦しみも支配しておられます。
神様から逃れられるものは何一つありません。
すべてを支配しておられるのです。
私の喜びも苦しみも支配しておられますから、神様を賛美するのです。

創世記1章31節に「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。それは極めて良かった」とあります。
ですから神様はすべてを支配してよしとされます。
聖週間に「幸いなる過ち」という聖歌を歌います。
父なる神様は、イエスのご受難を支配しておられます。
人間の罪はイエスのご受難の起因になりました。
すべてを支配しておられる神様をこの冥想で賛美しましょう。


まず、しばらく静かに坐して心を鎮めます。
その後、第一段階として10年から5年前までに起こった不幸な辛い出来事の一つを思い出します。
第二段階は最近の不幸な辛い出来事を思い出します。
では、冥想の祈りに入ります。

  • 10年から5年前の辛い不幸な出来事を思い浮べて下さい。
    どんなことですか?
    そのときあなたは苦しんでいました。その場所を思い出して下さい。
    家の中ですか?それとも屋外ですか?
    家の中であれば部屋の中を見て下さい。屋外であれば景色を見て下さい。音を聞いて下さい。触れてみて下さい。
    どんなことが起きていますか?あなたはどうして苦しんでいるのですか?どんな否定的感情が起こりましたか?恐怖ですか?不安ですか?怒りですか?
    出来るだけそのときの感情を再体験して下さい。
    (7分)

  • イエス様がその出来事の中に入ってこられます。
    イエス様の姿を見つめて下さい。
    どんな態度をお取りになりますか?あなたを見つめられますか?近付いてこられますか?あなたに話しかけられますか?それともあなたがイエス様に話しかけますか?
    しばらくの間、イエス様と一緒にいて下さい。
    どんな心の動きがありますか?
    出来るだけ意識して下さい。
    (3分)

  • 第二段階に入ります。最近の辛い不幸な出来事を思い出して下さい。
    その影響であなたは苦しんでいます。
    どんな出来事ですか?恐れですか?病気ですか?失敗ですか?
    そのことを見つめて次のように考えて下さい。
    神様は善と悪を支配しておられます。
    おん父としてみ子イエスのこ受難を支配されたように、今あなたのその出来事を支配しておられます。
    このように考察して、この辛い出来事を通して神様を賛美して下さい。
    どうなりますか?賛美できますか?それとも辛いですか?
    やってみて下さい。
    (5分)

典礼聖歌130番「主をたたえよう」を歌ってこの冥想の祈りを結びましょう。