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極力多くを手放しながら

私たちの生活の舞台には、神様によって造られた、素晴らしい物事があふれるほどに存在します。
愛らしいペット、美しい花々、舌や喉を喜ばせる美味な飲食物、部屋を飾るインテリア、美しい音楽を生み出してくれるもの、素敵な衣服や装身具、気の利いた文具や通信機器などなど。
また、見たり触れたりする物事でなく精神的な領域に属するともいえる、教養、名誉、人脈、社会的な地位などという魅力的なことも多いです。

以上の物事の魅力をわかればわかるほど、「お気に入り」の物事が増えます。
お気に入りになったものについて人は、それと長時間関わり続けたり、分量や種類を多く集めたり、深くそれに没頭したりということが生まれます。

神様との関係を広げたり豊かにしたりするためには、上記の被造界の物事との関係を適度なものにすることが求められます。
自分が神様と語り合う心と機会を保証できる仕方で、被造の世界の物事と関わるというわけです。
しかし、そうすることは生易しいことではありません。

被造の世界の物事が、心の中で占める割合が多くなり過ぎるのは常です。ですから、そういう物事のある部分を「手放す」ことが、どれほど神様との対話のために有益か測り知れません。具体的に、たとえば、ペット、花、音楽CD、本など職務上必要なものを除いて、そのうちのある物事を思い切って手放すことに挑戦する。

職務に関わる物事は除外していますから、私のある部分の趣味の少なさ、教養の不足、情報の不十分さ、スキルの足りなさなどは、他者から咎められることはありません。
自分が、背伸びをしたがらなければ、それらの少なさは、誰からも咎められないでしょう。
そして、その代わりに、神様との対話のためのゆとりが手に入る可能性があります。

「貧しいあなたたちは幸い」と、言われた福音の言葉も体験的にうなずくことができます。

  • 部屋は簡素で飾りは少ない。
  • 書棚はスッキリしており、厳選された本がしばしばひもとかれて使われる
  • スケジュール表は、ところどころで自分の静かな内省とくつろぎのための空白がある
  • 食事の関係でいえば、調味料も厳選されているので、冷蔵庫も、割合ゆったりしている
  • 洋服ダンスや衣服ケースも適度な分量で収納されてる

このようでありたいです。

品物ではない精神的なもので、手放せると良いものもあります。

名誉とか、有名さとか、人々から重んじられること、などです。
それら求める心も手放してしまいたいです。    

人々との交流において評判がよいことは、求めるべきことでしょう。
しかし、それさえも過度に追いかけるべきことではないでしょう。
また、物事の豊富さなどによって評判よくなろうとするよりも自分の心の働きと身をもって、いわば“素手”による奉仕などによって、人々によく受け入れられる道を目指すことはできます。

こうして、手持ちの物を常備するとか、能力を増し加える研修に精出すということの、原則は次のことです。
それは、私の所持品や能力の増加が活かされて神の国が発展するということです。
「まず、神の国とその義とを求めなさい。そうすればすべては与えられる」
です。
自分の側の思い込みで動いて、焦ったり欲ばったりすることは、むしろ有害です。

老いを迎えた場合、神様によっていやおうなしに「手放す」ところへと引き入れられます。
身体の活発さや、持続的な活動も限定を受けます。
視力・頭の回転・記憶力なども衰えます。若かった時の種々の能力を手放すこととなっています。
これらを手放しながら、しかし私の存在意味は、決して小さくなってはいないようです。
いっそう神に結ばれることが実っているケースは多いです。

幾つかの物事を思い切って手放したとき、残された物事の重みと輝きが浮かび上がります。
もともと私は、

  • “これとこれとを”選び、そこに打ち込んで、自分を磨こうとしたのだ
  • 神様に近づこうとしたのだ

その初心もよみがえってくることとなります。
人は、厳選した道・手段・物事に自分を賭け、打ち込むことによってのみ目標を達成することが叶います。

また、一見不足がちに感じられる状況になる度に、真剣に神に支援を願うものです。
そこから、神様の支援が種々届く体験を恵まれます。

  • 神様によって、私の心と霊とは、愛がひとまわり大きくなった。
  • 神様によって、私の心と霊は、平和さを増した

などなどと、いう体験になります。
また、み国の発展を願う私の努力を神様が、摂理的に助けてくださる具体的な事例にも触れさせていただけます。