日曜日に公園に行ってみます。
気候の良い季節で好天に恵まれると、多くの人々が公園に やってきます。
若い家族連れの3~4人、初老の夫婦たち、遊びに興じる子供たち、若い恋人たち、などなど。
そういうさまざまな人々の中で、眺めていてとくに心満たされるのは、若い家族連れの3~4人のありさまです。
若い両親は、あうんの呼吸で、何くれとなく気配りし、一家全体の動き方、まとめ方を上手に手引きします。
ふたりは心を合わせて、1人ないし2人の子供の心の 動きを逐一、丁寧に受け止めます。
子供たちは、この両親をすっかり信頼して自由にのびのびと大きな声でしゃべったり、動きまわったりします。
少し丁寧に、一つの家族の様子を眺めてみます。
凧揚げに4人が夢中になっています。
凧を子供ふたりが持つそばに父もいて、助けの手を差し 伸べます。息子が両手で、しっかり凧を支えます。
父が片ひざをついて、糸の調節をします。
おもりになるしっぽなども、父が念入りにまとめます。
妹が覗き込んでいます。
母は、やや離 れて3人全体の様子を眺めています。
やがて、準備万端整って、父は、凧を掲げて後方にさ がって行きます。
糸車を持って構えている息子に、「よ~し、走れ」と号令を発します。
息子 が全力で走り出します。
凧が揺れながらも、徐々に風をはらんで空中に舞い上がります。
近寄って来た父が息子の手元の糸を上手に加減して、凧に安定感と高さを加えます。
母が、「すごい! すごい!」と応援します。
息子は、凧が安定して高さを保つように、必死に糸の引き 方を加減します。
妹も、「お兄ちゃんがんばれ」と応援します。家族が一体になって、楽しみと夢を実現させようとしています。
日曜日には、この他にも、さまざまな家族の輪と団らんが現われます。 別の場面として、
ビニールシートが敷かれて、食べ物が繰り広げられています。
こういう場の中心的な支え役は、今度は母です。
2人の子供は、並べられた食べ物を全部見渡して、「お母さん、今日のおかずは何と何?」「僕は、カツサンドからだからね!」「ジュースがほしい!」高まる気持ちを次から次へと言葉にします。
かわいい犬が近づきます。
犬を追って息子は、サンドイッチを片手で高くかかげ、犬に食われないようにしながら、
犬をなでようと追います。
妹もジュースを左手に持ちながら近づいて来て、兄と同様にします。
元の位置でシートに座ったままの両親は、遠く視線を子供たちに向けながら、静かに子供たちについての話題を交換します。
久しぶりにゆっくり落ち着いて、子供たちの当面の課題や将来への方針などを語り合います。
両親は、子供たちが満足するまで、温かい視線を投げかけて見守り続けます。
日曜日だからこそ仕事にも煩わされず、他人から邪魔もされずに家族の団らんと睦み合いを大切にすることができます。
人間がもともと持っている、〈愛〉も〈品位〉も〈和み合う心〉も光ります。
人間が、神様から、自然な美しさ・愛・品位を豊かに与えられていることが見えます。
神様が人間を包んで下さっていて、良い共同体を養おうとなさっていることが見えます。