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サダナとリラ・プレカリア

リラ・プレカリア(祈りのたて琴)とは、
「病床にある方、さまざまな問題で悩み、苦しむ方に、ハープと歌で祈りをお届けする」
プログラムのことです。日本福音ルーテル社団(JELA)が主催し、2006年から研修講座がスタートしました。
2年間の講座では、ハープと歌、詩編、エニアグラム、カウンセリングなどを学び、修了後は主に患者さんのベッド脇で奉仕します。
講座で使われるテキストの中にデ・メロ師の東洋の瞑想とキリスト者の祈りがあり、本の中のエクササイズを定期的に行っていくうち、もう少し深く体験したくなった私は、まず「サダナ入門」に参加しました。
神父様のリードで自分の感覚を研ぎ澄ませていく体験、新たな気付きをいただけるコメント、仲間と共にエクササイズする面白さなどに惹かれ、その後もいくつかの会に参加しました。

頭であれこれ考えるのではなく、身体の知覚をひたすら意識したり想像力を使ったりする瞑想体験は、今までとは異なる感覚を働かせ、自分自身を新たに耕しているような気分でした。

そして、今まで自分がいかに頭の働きに影響されていたかを自覚できたり、他人とのエクササイズを通して自分がより見えるようになったり、「いま、ここ」に集中することで得られる豊かさを実感したりなど、いろんな体験を重ねる中で少しずつ自分が整えられていくような感じがありました。
囚われを手放していくための大きな助けを得た、とでも言ったら良いでしょうか。
ふとした瞬間、心が自然に神さまの方を向いていることに驚いたこともありました。

患者さんのベッド脇で奉仕するとき、まだ未熟な私には不安や恐れの感情が湧いてきます。
そんな自分と向き合うと、多くのものを手放すことの難しさを痛感します。
サダナは私自身を静めて患者さんに祈るために大切なものです。

また、患者さんの呼吸に合わせてハープを奏でるため、サダナのエクササイズの中でも特に息・呼吸を意識するものは大きな助けとなっています。

私という道具を通して神さまの愛を患者さんに届けることができるなら、こんなに嬉しいことはありません。
しかし道具が未熟だったら、届くものも届かないかもしれません。
「神さまが思わず使ってくださるような道具になれたらなぁ」
と、いうのが私の希望です。

(埼玉 30代 女性)