前の項目の「イエスの御名の祈り」は、自分の命の営みにイエス様の臨在が溶け合うようにと、静かさのうちに微妙な奥深さへと向かうものです。
その祈り方よりも、ずっと入り易い仕方で、それを応用することができます。
それは、想像力を借りながら、次のように、具体的な信心の思いを込めてする方法です。
つまり、まず、自分の前に今イエス様がおられるお姿を想像します。
明瞭にくっきりと思い描けなくても構いません。
漠然と思い描く程度でも結構です。
このイエス様に向かって、次のように具体的な信心の思いをお届けします。
(どのような信心の思いをお届けすることもできるわけですが)次のひとまとまりの組み合わせは、お勧めです。
つまり、
「感謝の心」は、いうまでもなく、ふだんイエス様から私たちが受けたお恵み・ご好意への感謝です。
「謝罪の心」は、私の至らなさや罪深さを詫びる心、「要望の心」は、イエス様にお助けいただきたいと願っているその願いの心です。
そして、「信頼の心」は、イエス様にお委ねしようという心です。
さあ、祈りに入りましょう。
まず感謝の心になってしばらく、イエスのお名前を、想像しているイエス様に向けて届けます。
しばらくそれを続けると、次には、謝罪の心になってお届けしましょう。
そして、引き続き要望の心でも、また信頼の心でも、イエス様のお名前をお届けしましょう。
それぞれの思いについて、2分間ずつを充てましょう。
以上のプロセスは、さらに次のような素敵な結び方につなげることができます。
それは、次のようです。
つまり、信頼の心で唱えることが終わったら次の2分間は、唱えることを止め何もせずただ安らぎの中に身を置くことをします。
そして、最後に今度は自分を呼んでくださるイエス様の声を聴くことに努めます。
イエス様はたしかに私に呼びかけてくださっていますが、そもそもどのような呼び方で呼んでくださっているでしょうか?
イエス様が呼んでくださる声に耳を傾けて、祈りを結びましょう。