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サダナ東洋の瞑想とキリスト者の祈り

 

想像と祈り

【3】福音の場面を想像し、自分もその中でイエスに出会う――神殿でシメオンと共に聖家族に出会う――

  新約聖書の福音(注1)のエピソードの中に、想像の力で入ってみましょう。そして、イエスとの積極的な出会いを達成するようにしましょう。
 ここでは、神殿で、救い主に会えるよう待っていたシメオン老人が、幼子イエスに出会う場面を取り上げます。《ルカによる福音書2章25~35節(注2)

――進行役に言葉をかけてもらいながら、想像します。――
 あなたはエルサレムの神殿に行きます。
 中庭に入ります。 
 中庭の様子を活き活きと想像してください。
 広さは? 地面の感じは? 人々は多いですか、少ないですか? 

 神殿に近づきます。
 神殿を生き生きと想像してください。
 大きさは? 形は? 作ってある材料は?

 神殿の入り口には石段があります。
 どんな石段ですか?想像してください。
 大きさは? 形は?

 石段半ば辺りに一人の老人が座っています。
 老人の様子を活き活きと想像してください。
 どのようなポーズ? どのような着物? 顔の表情は?

 あなたも、その老人の脇に座ります。
 あなたが境内の様子や、人々を観察していると、シメオン老人が静かに立ち上がって、まっすぐに一つの方角をめざして行きます。
 あなたも、立ち上がってついて行きます。
 シメオンが一心に顔を向けている方向に、父親と幼児を抱いた若い妻とが見えます。
 シメオンはずんずんとその若い夫婦のところに近づきます。

 この若い夫婦の姿を想像してください。
 夫のヨセフの姿は、どのようですか? 
 妻のマリアの姿は、どのようですか? 
 妻のマリアはかわいい幼子を抱いています。
 その幼子の姿をよく想像してください。
 近づいたシメオンに、妻マリアは幼子を抱かせてあげます。
 シメオンは、この子を抱き神をたたえて言います
 「主よ、今こそあなたはお言葉どおり、・・・・・」。
 やがてシメオンは、聖家族のもとを離れ、神殿から出て行きます。
 あなただけが聖家族と共に残ります。あなたはどう感じますか?
 間もなくマリア様は、幼子をあなたに抱かせてくださいます。
 あなたは幼子を抱きます。
 どういう感じがしますか? 重いですか? 軽いですか? 温かいですか? 
 何か匂いを感じますか?
 しばらく、幼子を抱いていてください。
 どのような気持ちになりますか? 
 抱きながら、神様に向かって話しかけたくなれば、自然な心持ちで神様に話してください。

 さあ、お別れする時がきました。あなたは、マリア様に幼子を返します。
 そして、お二人に挨拶して外に出ます。
 外に出ると、どういう感じがしますか?

(注1) 福音 
  福音とは、本来「良い知らせ」の意。ここでは、イエス・キリストが人としてこの世におられた間に行なった数々の出来事を指している。

(注2)ルカによる福音書2章25節~35節
 そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。シメオンが“霊”に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。
 「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり、このしもべを安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。」
父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。
 「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」(新共同訳聖書より)

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