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サダナ東洋の瞑想とキリスト者の祈り

体(呼吸)と祈り

【31】書く祈り(2)(『聖書』を取り上げて)――或る信徒の到達――

  ※ここには、或る信徒が、自分の祈りの道を切り開くために、工夫してたどり着いた仕方を紹介します。ご本人のことばによる紹介です。――なお、「書く祈り」の(1)は、「他の種々の祈り」コーナーに【16】として掲載しています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 私は、『聖書』によって祈ろうと望んでも、なかなかうまく祈れませんでした。どうしたら、聖書の内容に親しみ、『聖書』を祈りに生かせるのだろうと、長いこと探し求めていました。
 その思いから、聖書のみ言葉を「筆」で書いて行くことを試みました。みことばを、筆ペンで、便せんにゆっくり書いて行きます。
 筆で書いてみたら、ゆっくり、そして、集中できるので、ことばと行間に、その場面が立体的に感じ取られて来ました。自分が書いた毛筆の字は、上手ではないけれど親しみ、愛しさがありますから、静かにじっと留まったり、繰り返し読んだりしたくなります。
 やり方を工夫しながら、次のような仕方で続けるようになりました。
【A】用意するもの。
(ア)『聖書』(私は『毎日のミサ』を選択の参考にします。)
(イ)筆(私は筆ペンを用います。)
(ウ)用紙(私は便せんを用いています)
です。
【B】手順は、次のようになります。
(1)選んだ聖書箇所を便せんに、ゆっくり丁寧に書き始める。
(2)一行書き終えると、ゆっくり味わいながら、読み返してみる。
(3)ここの段階で、理解し切れない感じの部分(人名や地名も含めて)を、〈別な紙〉に書いてみる。〈別な紙〉に書いたものは、注釈で探したり、何回も読んでその場面を想像してゆく。
(4)そしてゆっくり味わいながら読み返す。
(5)心に響くみことばがあったならさきほどの〈別の紙〉に書いてみる。
(6)2行目に入る。同じようにして続けていく。
(7)最後まで書き終えてまた読み返す。ゆっくりと。それを、何度もする。そうするうちに、さらにその場面、情況、みことばの意味が頭と心に入ってくる。時には色彩さえも浮かんでくる。
【C】最終の段階で。
 以上の過程をたどることで、イエス様はじめ登場する人々の様子がだんだんわかってきます。何回も読んだはずなのに今初めて知ったことが出てきます。「へーそうなんだ」と新しい発見の喜びを感じます。そんなとき、イエス様を前よりも近く親しく感じます。そこから、感動のノートも生まれます。みことばで心に一番響いたものを書いておきます。
 自分が書いた毛筆の字は、親しみ、愛しさがあります。それを前にして、柔らかくなった心、温かい心で、やがて目を閉じてみことばの全体と、先ほど書いた心に響くことばとを思いめぐらしています。

 

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