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すさみ

前の項目において、神さまからの恵みの働きである「慰め」を見ました。
これは、人が神様に向かって前進(上昇)することを後押しする神さまからの恵みです。

この恵みの働きと、対極に位置するような心の動きを見てみます。
すると、私たちの心に生起する暗部のようなものの数々に気付きます。

前進したいのに、やる気が出ない。
生活のなにもかも面白くない。
他人のやり方のいろいろなところに、いちいち苛(いら)立って責めたくなる。
わけもなく憂鬱な暗い気分が心を覆う。
愛が消え万事に投げやり・捨て鉢な感じになる。
他人を慈しめないでただ意味ない利己心が広がる。
他人を赦せないでいつまでも根にもつ。
激しい嫉妬心とか怒り感情とかがはびこる。
.....このような、否定的な心の状態を「すさみ」と総称します。

「すさみ」は、いろいろな具体的なありようで現れます。
しかし、それらのすべては、神と響き合って明るい潤い状態であるところとは対極的です。
神と響き合おうと心で望む事すらできない、神から遠ざかった心の動き(有り様)です。

このような心の状態が現れるのは当人に責任がある場合もありますが、まったく当人に責任のない場合が多いです。

そして私たちに必要なことは、この「すさみ」状態が現れても落ち着いてその状態を受け止めることです。
落ち着いてこの状態に対処するすべ(術)を見つけることです。

この「すさみ」状態においては、意識が低く卑しい動きになります。
人が本来持っている上昇力、前進力、愛、創出力、などが消滅してしまったように感じられます。
そのようにしか思えなくなります。
通常、人は誰でも前向きになることができますし、向上しようとも思えます。
ところが、「すさみ」の状態になると人間も世の中も低次の卑しげな存在でしかないと感じられてしまうのです。
ですから注意が必要です。

それ以前に、自分の行動原則(基準)にしてきたものを変更してはいけません。
忍耐して、今までの原則(基準)を通してゆきます。
忍耐が必要です。

そしてこのような「すさみ」の黒雲は、やがて晴れる時が来て心に青空が広がり、太陽も輝くのを迎えることが出来ます。
このようにすさみはやがて晴れると念じ通して、このすさみの時をくぐり抜けることが大切です。

すさみのときにいざなわれます。