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いのち、その真価

先日、あなたは身体の精密検査を受けました。
今日その結果が出るので聞きに行く手筈になっていると想像して下さい。
その結果次第では深刻な病気であるかもしれません。
以下、示されるガイドに沿って、想像して下さい。

準備のために、体の各部の感じ取りを5分間してその後想像に入ります。

では、緊張をほぐして座り目を閉ざして下さい。
頭から始まって、体の各部分の感覚を感じ取って下さい。
(5分)


  • 先日あなたは精密検査を受けました。
    今日その結果が出るのでそれを聞くため、あなたは今病院の待合室に座っています。
    部屋を見まわして、細部に目を配って下さい。
    壁の色、家具、置いてある雑誌、グラフ、新聞のたぐいなど。
    ほかに順番を待っている人がいますか?いればその人たちを眺めて下さい。
    容貌、服装など診察室から呼ばれるのを待っている間、何を感じているか見極めて下さい。
    (3分)
  • さて呼出しがかかりました。あなたの番です。
    あなたは診察室に入ります。室内を眺めましょう。隅々を子細に観察して下さい。調度品、医療器具など。
    部屋は明るいですか?ほの暗いですか?
    医者を見つめます。その容貌、着こなし。どういうタイプの人と見受けますか?
    (2分)

  • 医者はやおら□を開きますが、その□振りから何かあなたに隠している素振りがうかがえます。
    率直に包み隠さず話してくれるよう、あなたは頼みます。
    医者の目に同情の色が漂い、彼は手短にこう告げます。
    「検査の結果、癌であることが判明しました」と。
    あなたは尋ねます、「あとどのくらいの命ですか?」
    「普通人としての活動ができるのはせいぜい2か月でしょう、以後1か月病院生活を送ることになると思います」
    と、いう答えです。
    (3分)

  • 突然のこの宣告にどう対応しますか?
    胸のうちに沸いてくる思いに暫く留まって下さい。
    (1分)

  • 診察室から出ます。
    病院の廊下にいます。
    窓から庭を見つめます。 空はどうですか?曇っていますか?晴れですか?
    (1分)

  • 病院の玄関を過ぎて、外に出ます。
    通りを眺めます。
    混雑していますか?人通りはまばらですか?
    (2分)

  • どういうふうに帰りますか?どこへ行くつもりですか?歩いていきますか?それとも乗り物に乗りますか?
    (2分)

  • とうとう我が家に帰ってきました。誰かと話したい気分ですか?誰とでしょう?
    家族にどう報告しますか?家族に自分のことを知らせたいと思いますか?
    (2分)

  • 夕食の時間となりました。あなたはどんな気持ちですか?
    家族の表情はどうですか?食事が喉を通りますか?
    (2分)

  • やがて食事も終わり、あなたは自分の部屋にひとり引き篭ります。
    暫く思いに耽って下さい。 (1分)

  • 夜もふけてきました。
    あなたは耐えきれず、そっと家を出て教会へ向かいます。
    わき目もふらず教会へ急ぎます。
    やっと教会へたどり着き、お聖堂へ滑り込みます。
    真っ暗闇の中に聖体ランプの柔らかい光がともっています。
    腰を降ろし聖櫃を眺めます。
    暫くイエズス様を見つめて下さい。
    主に何を語りますか?イエズス様はあなたに何を語られるでしょうか? (3分)

  • 未だ目を閉ざしたままこの部屋に戻って下さい。
    入り□はどこですか?窓はどこにありますか?机はどこにありますか?隣に誰がいますか? (2分)

1分経ったらこの冥想を終わります。 静かに目を開けて少し体を動かして下さい。

典礼聖歌18番「いのちあるすべてのものに」を歌って結びます。