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あなたの葬式

あなたは死にました。
どのような教会で葬式が行なわれるか想像するところから入って行きます。
教会の祭壇の前にある自分の棺を見ます。
このように「あなたの葬式」を想像しながら祈って行きますが、心の準備の5分間は、体の各部の感じ取りをします。
本体部分は、25分ほどでまとめましょう。
では、始めましょう。


はじめに、5分間、ヴィパッサナなどによって、心を静めます。
その間は、雑念から離れ、頭を空白にして素直で静謐(せいひつ)になることをめざします。

その準備の後、方法は大きく変わって、活発に想像を繰り広げることとなります。

  • 最初の5分間は、体の各部の感覚を忠実に感じ取って行きます。
    頭のてっぺんから爪先まで、各部分を感じ取ります。
    雑念にとらわれたら、気付き次第感じ取りに戻ります。
    どんな感覚でも受け入れましょう。
    注意深く、忍耐強く、平静にやって下さい。 (5分)

  • 想像のエクササイズに入ります。
    あなたはもう死んで葬式が行なわれています。
    どこの教会で行なわれていますか?どんな教会ですか?よく見て下さい。
    祭壇の前にはあなたの遺体が安置されています。
    あなたの顔の表情をよく見て下さい。
    どう感じますか?
    (2分)
  • あなたの葬儀に参加している人々の顔をよく見て下さい。
    誰がいますか?
    出来れば一人ひとりの前にたって、その人たちが何を感じているか、できるだけ意識して下さい。
    (3分)

  • そろそろ説教が始まります。
    司式者は誰ですか?あなたについてどんな話をしていますか?
    その司式者はあなたの長所、業績、能力について話しています。
    司式者の話の中であなたはどの部分を肯定しますか?ある部分については抵抗を感じますか?出来るだけ司式者の説教をよく聞いて下さい。
    (5分)

  • 今度はもう一度あなたの葬式に参列している親族・友人・知人の顔をよく見て下さい。
    これらの親族・友人・知人は自宅に帰って、あなたの話をします。
    どんな話をしていますか?親族・友人・知人のあなたについての話を聞くと、あなたはどう感じますか?反発しますか?あるいはありのまま受け入れますか?
    出来るだけ意識して下さい。
    (3分)

  • 葬式はまだ進行中です。
    葬儀が終る前にあなたは最後に誰と話したいですか?しばらく話して下さい。
    話した後、あなたの気持ちがどうなるか感じ取って下さい。
    (2分)

  • 今度は場所が変わって今墓地にいます。
    あなたの親族・友人・知人はあなたの遺骨を墓に納めます。
    あなたはこれを上から眺めています。誰が墓の回りに集まっていますか?
    納骨が終り皆は墓地を去ります
    あなたはどんな気持ちになりますか?上から眺めていて、参列していた人々についてどう感じますか?
    (2分)

  • 上から自分の墓を眺めながら、あなたの人生の生涯を振り返って見てどう感じますか?生きるに価する人生でしたか?どうですか?
    (3分)

  • まだ目を閉じたままこの部屋に戻って下さい。
    部屋の大きさを思い浮べて下さい。
    入り□はどこですか?窓はどこにありますか?誰といますか?
    出来るだけ感じ取って下さい。
    この部屋に戻ってどう感じますか?
    あなたの葬式に参列していた親族・知人・友人を思い浮べて下さい。
    彼らに対するあなたの見方は変わりましたか?出来るだけ感じ取って下さい。
    (2分)

  • 今度は自分自身をもう一度見つめて下さい。(3分) どういうふうに自分を見ますか?このエクササイズによって自分を見る目が変わりましたか?どうですか?
    (3分)

聖歌を歌って祈りを結びましょう。
(例えば、『典礼聖歌集』282番「愛のうちに歩む人は」)