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1つのフレーズを1呼吸ずつで唱えて進む祈り

良い正しい姿勢になって、まず呼吸を整えてみます。

吐く息と共に自分の中の嫌(いや)なもの、否定的なものが、吐き出されるように想像してしばらく丁寧に吐くことを続けます。

その後には、吸う息と共に宇宙に満ちている聖霊の息吹を取り入れているように想像しながら、しばらく丁寧に吸うことを続けます。

次いで大きく息を吸い、ゆっくりと吐きながら「私は良い存在として今尊い」と感じながら自分に愛を送ります。
次に大きくゆっくり息を吐き、ゆっくり目を開けます。

さて、ここで説明しようとするのは、1呼吸でひとつのフレーズを唱える唱え方です。 (まず先に例に用いる「詩篇23」の場合として、その前半部分の図解を示します)

静かに丁寧に自然な大きさの呼吸をして進みますが、吸う時には、何も唱えず空白とします。
吐く時に、ひとつのフレーズをゆっくり唱えながら吐くプロセス全体でそのフレーズを唱え、内容も味わいます。
(ここで祈り手の心構えは、次のような方向に向かいます。祈りの世界もまた、「つくるもの」というより「自ずから生まれるもの」そこで、一言で言える形を大切にし、「いき」に「乗る」または「いき」「宣る」の方向で「いのる」が生まれるようにと願うのです。良い祈りの言葉を借りて、その方向へと向かいます)

それでは、(この祈り方では、「詩篇」の文はとても相応しいですから)「詩篇23番」を祈ってみます。
各行の左側の空白部で、息を吸います。
吸い終わったところで右側の言葉の部分に移り、ゆっくり吐きながらその言葉を心を込めて唱えます。
そして、唱えながらその内容を入念に味わいます。