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呼吸を活かして霊的な意識を鋭くする

アナパーナ(サンスクリット語で「呼吸」の意)は、鼻の先端を通る空気の流れを感じ続ける呼吸法です。

アナパーナをしている最中、頭脳は、その活動を止めます。
つまり、考えること、想像すること、感情を抱くことを止め、ひたすら空気の流れを感じ取ることだけに集中します。

鼻の粘膜に触れる空気、上唇のところに触れる空気。

さらには、鼻の先端の内側の粘膜と上唇から鼻に続いていく皮膚の辺りという二等辺三角形の部分の感覚、ただひたすら感じ続けます。

息を吸うとき、吐くとき(注1)、空気はどう感じられるでしょうか?
細かく鋭く感じてみましょう。

アナパーナの呼吸法で、霊的な意識を鋭くすることを目ざしましょう。

具体的には、次の3点を目指すと良いでしょう。

  • ひとつ目、心を静め平安を得ること
  • ふたつ目、今現在の自分を感じること、過去でも未来でもない「今」を感じ続けること
  • みっつ目、自分というものが、刻々と変わっていくのだという深い認識に至ること

:息を吸うとき、吐くとき

この行は、健康術として行うものではありません。
ですから、呼吸の大きさやリズムは自然のまま行ないます。
ただし、吐く息については、段差をつけないで、静かに吐ききることをお勧めします。